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腐れ・シロアリ・キクイムシ

腐れ・シロアリ・キクイムシ

   木材腐朽菌

「木が腐る」ということは、木材腐朽菌(いわゆるキノコ)が木材を分解する行為をいいます。つまり「生物劣化」です。木材腐朽菌が無ければ、木材は腐りません。しかし残念ながら、木材腐朽菌の胞子は空気中いたるところに浮遊しています。
そして、木材腐朽菌が育つ(つまり、腐る)ためには、次の4要素が揃うことが必要です。
@栄養分(木材) A酸素 B水分 C温度

整理すると、木材を腐らせないようにするためには(1)木材腐朽菌を殺すか、(2)4要素を揃えないか、そのどちらかをクリアしていればいいことになります。

それでは、木造住宅の構造材を考えた場合、この4要素で管理できるものはどれか。
B水分だけですよね。だから、「木材を濡らさない」ことは、腐れ対策においてとても重要なのです。

そしてもうひとつ、(1)木材腐朽菌を殺すことができれば、木材は腐りませんでした。木材腐朽菌を殺す性能をもつ薬剤を「木材防腐剤」といい、ホウ酸も「木材防腐剤」のひとつです。ホウ酸処理されている木材は、たとえ濡れても腐らないのです。



  シロアリ

シロアリは、木材の成分「セルロース」を食べて生きています。セルロースは地球上で最もたくさんある炭水化物なのですが、分解困難で、多くの生き物はセルロースを餌とすることができません。しかしシロアリは、お腹の中にセルロースを分解できる原生動物を共生させており、食物競争にも巻き込まれず、繁栄を続けてきました。
天敵は黒アリです。つまり、シロアリは黒アリに食べられることによって、間接的にセルロースをクロアリの餌にしている、「食物連鎖のスタート」を担っています。ということは、黒アリよりもよっぽど数が多くなければ種を保てません。シロアリが「地球上で最も数が多い昆虫の一種」と呼ばれているゆえんです。

わが国で、木造住宅を加害するシロアリは、「地下シロアリ」と「乾材シロアリ」に区分することができます。「乾材シロアリ」は別の項で見るとして、ここでは「地下シロアリ」について見ていきましょう。

地下シロアリ

働きアリが土壌から侵入してくるシロアリです。わが国で木造住宅を加害する種は「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」が重要です。

イエシロアリ

“世界最強”の呼び声も高いシロアリです。地中や建築物の中に塊状の巣を作り、数万〜100万頭という大きな集団で加害します。水を運ぶ能力に長け、乾いた木材も簡単に食べていきます。分布:関東以西の太平洋沿岸に分布しています。
群飛:6〜7月の風の無い夕方から夜にかけて、数千〜数万頭がいっせいに飛び立ち、電灯などに集まります。

ヤマトシロアリ

土中や木材の加害箇所を巣とします。多湿なところを好むため、台所や風呂場などの水場周りに被害が多く見られます。寒さに強く、地球で最も北に生息しているシロアリです。
分布:北海道北部を除く、日本全国に分布しています。
群飛:4〜5月の雨の日の翌日の晴れた日の午前中に、数千頭がいっせいに飛び立ちます。



  キクイムシ


木造住宅を加害するキクイムシでは、ヒラタキクイムシが重要です。体長2〜8mmほどと個体差は大きく、色は暗褐色で、体型は細長く平たい。
建築時の被害材の使用(これが多い)、被害家具の持ち込みなどにより家屋に侵入して、床や柱、壁、下地材などの建材や家具を食害します。
導管に産みつけられた卵が孵化し、幼虫が木材内を食害します。蛹を経て、成虫になり、毎年4〜8月ごろ、成虫が被害を与えていた木材から飛び出します。そのとき、鉛筆で刺したような脱出穴を開け、そこからきな粉のような糞がこぼれ出ます。
脱皮した成虫は交尾し、また導管に散乱します。
このように、ヒラタキクイムシは一度出てしまうとなかなか止めることができません。被害は導管のある広葉樹材と竹材に限られ、針葉樹材は被害にあいません。


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